研修会

週末の手植え稲つくり

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  • 著者:横田不二子
  • 出版社:農文協

横田さんはエライ!横田さんは最高! なぜか?それは素人向けの畑の本はいっぱいあるけど、素人向けの田んぼの本はこれ1冊しかないからです。 農的生活をするにあたって主食の米作りができないでは、その楽しみも半減しますよね。

で、内容はというと、と〜っても充実しています。 その理由は、著者の横田さん自身がプロの農家ではないからです。 そのため、ここに書かれていることは、まさに素人目線。 田んぼの借り方から、種籾の選別、種まきと育苗、田植え、除草、収穫から精米まで、素人がぶつかるいろいろな疑問に対する答えやヒントが満載です。 それに素人の特権で先入観なしに興味や好奇心に任せ、いろいろなことを試行錯誤の上ガンガン試しているところは、田んぼをやることの面白さがリアルに伝わってきます。

そして、何よりもやり方がアバウトで自由なところがいいです。 まさに「いいかげん」は、「良い加減」なのです。 しかし、素人と侮るなかれ。 プロの農家の人に聞いた知恵や調べた情報も載っていて、玄人が読んでも唸るほどのものとなっています。 とは言え、この本の真価が発揮されるのは、素人が実際田んぼの作業をしながら読んでいくことに尽きます。 イラストのわかりやすい説明もあり本当に参考になります。 横田さん、ありがとう!

畑と比べて田んぼは敷居が高いと感じる人は多いでしょうが、やり始めると畑とは違った魅力や醍醐味が感じられ止められなくなります。 田んぼを始めようとする人はぜひ一読を!

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